ここのエントリでも何度か書いてきたが、私は電話としてWILLCOMのWS-011SH(Advanced/W-ZERO3[es])という機種を使っている。
 この端末だけなのかWindows Mobile全てに言えるのか分からないが、少なくともアドエスでは通用する電源管理のお話をまとめてみたい。
 まず、サスペンドと節電状態の違いについて。サスペンドは一旦全ての周辺機器(WLANとか)への電源供給が絶たれる。そして(これは多分アドエスというかW-ZERO3シリーズだけだが)WSIMのみに待機電力が供給され、電話やメールを待ち受ける事になる。ところがどっこい着信やメール受信をするとサスペンドが解除されるのだが、例えばメール受信の時にほったらかしにしておくとそのままではいつまで待っても再びサスペンド状態になる事はない。つまり電源が入っている状態になりっぱなしなのだ。
 これに対して、節電状態というのはWindows Mobileの機能で恐らく色々省電力なのだろう(もちろん、それに反応して省電力にするのはアドエス自身だが)。節電状態の場合、WLANは途切れない。MicroSDカードスロットへの電源も供給され続ける。何よりOSが動き続けているのでGS-Playerで音楽を聴き続ける事ができる。一定時間操作がない場合に節電状態になるので、着信やメール受信があった場合も、そこからさらに指定時間が経てば再び節電状態になる。

私が今持っているこいつでフル充電から電池切れ警告までの時間はおおよそ以下の通りである。
・サスペンド:1週間以上持つ
・節電状態:3日くらい
・WLAN無効でノーマル:半日くらい
・WLAN有効でノーマル:1時間半

 つまり、サスペンドは電力消費自体は非常に少ないが、着信後に再び自動でサスペンドしてくれる機能がないので(KeyLock Suspenderを使っていても同じ)着信ナシを祈るしかなく、うかつに着信できないなら携帯電話としては何の役にも立たないので結論としては着信もメール受信も大抵ほったらかしの私の使い方ではサスペンドはそぐわない事になる。
 また、携帯電話でメールを送信する場合は送信完了を待たずに携帯電話をロックしたいのが人情だろう。ところがどっこいサスペンドの場合はWSIMでの通信も切断されるため、送信端末として使う場合にもあまりよろしくない。メールを書く→送信開始→WSIMがパケット通信を開始しようとする→キーロック→KeyLock Suspenderがアドエスをサスペンド→WSIM切断→メール送信できてなーい! という事だ。送信が終わるまでずっと画面を見ながら侍して待つなんてマヌケにも程がある。

 という事で、あんもち的に最も使いやすい設定は以下の通りだ。
・KeyLock Suspenderでキーロック時に強制画面OFF。
・節電状態へは1分で移行。これは設定が最短1分で、これが10秒や15秒や30秒あたりに設定できればもっと良かったのだが。