さて、突然ですがWILLCOM 03に挿していた8GBのMicroSDHCカードが突然「フォーマットされてません」状態に。
 なんとか復旧を試みたものの写真の類は全てロストしてしまった。
 もちにっきのネタも03で書いているのだが、ファイルアロケーションテーブルがおかしくなっているようで復元ソフトで自動的にテキストファイルを切り出すのは無理だった。仕方が無いのでSDカードを丸々ファイルにダンプし、バイナリーエディターで日記を探す事に。ところが、

Binary Maid 1.8C – 「ファイルにアクセスできません」で1バイトも読まない。
Stirling 1.31 – 「アクセス中に不明なエラーが発生しました」で1バイトも読まない。
DANDP 1.07 – 不正な処理で落ちる。
BZ 1.62 – 「4GBを超えるファイルは途中までしか読み込めません」で4GBで打ち切り。

4GB超えか2GB超えか、8GBのバイナリーデータを処理させるとことごとくおかしな事になる。

lowfncdump 1.05 – 正式に4GB超のファイルを扱えると謳っている。たしかに読めるけど残念ながら検索機能が無い。
dump4w 1.29β1 – 唯一読み書き検索全てが出来る。

 プログラムは一見正常に動作しているように見えても極端なデータを処理させた場合にボロが出るものが多い。2010年現在、光ディスクの一世代前であるDVDでも片面一層で4.7GBあるわけだが、バイナリーダンプを行い、バイナリーパッチを施し、バイナリーでそのまま保存する目的のバイナリーエディターでさえ4GB超えが「極端なデータ」という訳だ。まぁDVDはISOファイル化しても必ず4.7GBになる訳ではないけど。

 今回、バイナリーエディターを片っ端から使ってみたのでこのような感想を持ったが、正常系のデータを処理させて正常に動作が完了するのは当たり前の事で、イレギュラー、エラー、想定外のデータをどれだけ考慮できるかというのがソフトウェアの質を決めるという事だろう。