今まで自宅サーバーは以下のような感じだった。(500GBのハードディスク×2)

/dev/sda1 /boot 128MB
/dev/sda2 SWAP 32GB
/dev/sda3 / 20G
/dev/sda4 /var/vm 450GB
/dev/sdb1 /var/store 500GB

さて、これだとハードディスクが壊れたらシステムから何から終わりである。そこで、8GBのUSBメモリーに最小構成のCentOS5.3とVMware Server 2.0.2を入れて、内蔵ハードディスクをすべてVMに割り当てる作戦に出た。システム部分は電源切ってUSBメモリーを他のLinuxマシンにさしてddすればバックアップできるってスンポーだ。CentOS5.3を使う理由はGLIBCの差し替えうんぬんの問題に対処するため。
ここまでするなら最初からVMware ESXi Hypervisor 5.0にすればいいじゃんという話だが、データストアとしてcifs(具体的に言えばLANDISK)を使いたいのだ。多分ESXiだとNFSとかiSCSIとかそのくらいしか使えまい。もちろんVMware Serverがcifsを使えるんじゃなくて、CentOSでcifsマウントした場所をローカルデータストアとして使うだけだけど。

今ではなかなか手に入りづらい(一応BitTorrentでは20人くらいシーダー居てくれた)CentOS 5.3 x86_64のBinary DVDを入手する。サーバーマシンにUSBとDVDを入れて起動すると、内蔵ハードディスクが/dev/sdaと/dev/sdbになる。
USBメモリーは/dev/sdcであった。8GBのUSBメモリーは「8GiBのUSBメモリー」ではないので、/用に正確に4GiBを切って残りは使わないようにする。後ろが無駄になるが、後で管理しやすいサイズにしておく方が良いと判断。USBメモリーは1個千円ちょっとなのでここは目をつぶる。正確には200円(税込)で買ったMicroUSBリーダーライターと1,180円(税込)で買った8GBのMicroSDカードだけど。インストール後に再起動をかけるとUSBメモリーが/dev/sdaになり、内蔵ハードディスクが/dev/sdbと/dev/sdcになる。
最小構成でインストールすると/が600MBほどになった(/bootであるエリアを含む)。ここで、/etc/yum.repo.d/CentOS-Base.repoをおもむろに削除してCentOS-Media.repoを常に有効にする。これでDVDからのみパッケージを取ってくるようになる(ネット越しにやりたければupdatesリポジトリーのみ無効にすれば良い)。ここからVMware-Server-2.0.2やらntpやら入れると1.7GBほどになった。と、ここで問題発生。r8169.oが効かん・・・・。で、lspciを見たらデバイスはr8111/r8168とか書いとって型番が違うぞなもし。昨日まではCentOS 5.5だったので大丈夫だったのか? で、r8169を差し替える事にした。RealTekからr8168-8.027.00.tar.bz2をダウンロードし、kernel-develやgccを入れてr8168を解凍したらautorun.shがあったのでそれを実行→一発でうまくいった。蟹さんスゲー。/etc/sysconfig/network-script/ifcfg-eth0が.bakにリネームされちゃうので直す。おー再起動してもネットつながるぜー。

なんやかんやと入れて、VMware Server 2.0.2はさくさく入った。さて、4GiB中1.7GiBでバッチグー。後はddでバックアップをとっとけばいつUSBメモリーが壊れてもすぐ次がある。後は/var/logや/tmpをtmpfs化したり、細かな修正を行なって起動確認がすべてすめば内蔵ハードディスクを全て潰し、LVMでVG1個にして32GiBのSWAPと残り全部(885GiBくらい)の/var/vmに切り直すんだぜべいべー。

ところで、SELinuxが有効になっていたのだがそうするとVMware Server 2.0.2がいきなり落ちた。具体的にはデータストアである/var/vmのファイルをVI Clientからデータストアブラウザーで「読もうとした」時に落ちくさった。より正確に言えばvmware-hostdのみが落ちたみたい。しかしvmware-hostdだけを再起動しようと思ってもダメポとか言われる。一旦全部落とす事にした。
vmware-vmxは全部生きてるし、webAccessなるプログラム(実体はtomcat6)も普通に動いているようだ。ゲストOSにVI Client以外の方法(リモートデスクトップとかsshとか)で入りシャットダウンしてやれば良いのでグッド。vmware-vmxプロセスが全部終了した事を確認してSELinuxを無効にした後OSごと再起動した。SELinuxの勉強もそろそろせんとのう・・・・。