今Androidスマートフォンをひかり電話の子機にするのを支援する事業を立ち上げようとしているのだが、その中でどうしても保留、転送が避けて通れない。そこでSIP電話ソフトを検証している。

その中でまぁとりあえずAGEphoneだよねという事でAGEphone(の転送機能)とAGEphone Businessを買ってみた。ついでにAGEphoneの広告非表示も買った。

AGEphoneのインターフェースはさすがに洗練されている。に比べてAGEphone Businessのどんくささは一体なんなのだろう。パーク保留機能があるために同じコードベースではないだろうが、音声ウィザードもない上にこちらのしゃべりが相手にほとんど聞こえない。同じ端末でAGEphoneの方は全く問題なく通話ができる。

で、肝心の転送機能だが、IP-PBX(AsteriskやSR-60VN)を使わずにホームゲートウェイをSIP親機にするような使い方だとAGEphone、AGEphone Businessともども要らないというか使い物にならない。なのでホームゲートウェイでひかり電話を使っているような小規模オフィスをターゲットにしようとすると無料のAGEphoneというかOS標準の電話アプリで十分だ。

せっかくなのでAGEphoneならびにAGEphone Businessのイケてないと思う箇所を挙げてみたい。

  • アプリがAndroid 2.3向けに作られている。Android 4.0以降のアクションバーに対応しておらず、メニューボタンがある機種はメニューボタンでメニューが表示されるが、メニューボタンが無い端末は例の戻る・ホーム・アプリ一覧のソフトウェアボタンの右側に三点リーダーが出てきてそれがメニューボタンになる。
  • AGEphone Businessのホーム画面が無意味な上に起動時はホームなのでダイヤルパッドを表示するのにワンクッション必要。ホーム画面を無くすか、せめて起動時にダイヤルパッドを表示する設定が欲しい。
  • AGEphone Businessはプロファイルが4つ固定のようだ。AGEphoneはプロファイルを任意の数持てる、が、こちらもドロップダウンリスト風なのにタップするとプロファイルリストがある別画面へ飛ぶという謎UI。

今後はAsteriskでテストSIPサーバーを立ててAGEphoneのパーク保留やピックアップ(よその電話が鳴っている時に変わりに取る機能)の実験を行いたい。が、Asteriskサーバーを立てるだけでもどのくらいかかるやら・・・・。