巷で噂のRaspberry PIを買ってみた
省エネルギーで省スペースでファンレスなネットワーク機器が欲しいなぁ、でも完全なトイだしそれにOpenBlocksを使うのは(値段が)高いなぁ、Arduino Unoは難しそうすぎて手を出すのが恐いなぁ、とずっと思っていたところに、Raspberry PIというものがあるのを知った。しかも今やケース付きなのがAmazonで普通に買える上に送料込みで6000円もしない。こりゃ買うしかないという事でノータイムでポチる。
関係ないけどAmazonの(お急ぎ便じゃない)日時指定って金を取られる上に通常便よりも遅い時間しか指定できない。金曜日の未明にポチったのだが、日時指定だと日曜日の午前中からしか指定できない上に360円かかるので普通の通常便にしたら土曜日に着いた。
早速USBキーボードとLANケーブルと8GBのSDカードとHDMIを繋いで電源を入れる。SDカードには既にRASPBIAN(2014-01-07-wheezy-raspbian)が入っている。2014-01-07-wheezy-raspbian.zipを解凍してdd的に焼けばなんでもいい。これを機にdebian系も慣れていかなきゃだわ。
初回起動時にファイルシステムを拡張するオプションがある(/usr/bin/raspi-configというコマンドが自動的に立ち上がる)ので拡張。ここで行う事はそれ以外ではロケール(初期はen_GB.UTF-8だけが入っているのでそれを消してen_US.UTF-8とja_JP.UTF-8を入れる)、タイムゾーン(当然Asia/Tokyoだ)、キーボード(選択肢に106っぽいのが「TypeMatrix EZ-Reach 2030 USB (106:JP mode)」というのしか無かったので後で/etc/default/keyboardを直接いじった)の設定くらいで後は何もする事がない。Xを起動させる設定変更もできるけどこれをパソコンとして常用する事はないのでやらなかった(GUIはやるとしてもvncserverだろう)。恐くてやってないけどこのメニューからオーバークロックの設定も簡単にできるっぽい。
で、ファイルシステムを拡張してリブートしたらsshdも既に動いている。時間もntpdで勝手に合ってる。IPアドレスもdhcpで勝手に取ってきてる。拡張後のファイルシステムは以下のような感じ。
anmochi@raspanmochi:~$ df -h Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on rootfs 7.3G 2.0G 5.0G 28% / /dev/root 7.3G 2.0G 5.0G 28% / devtmpfs 211M 0 211M 0% /dev tmpfs 44M 208K 44M 1% /run tmpfs 5.0M 0 5.0M 0% /run/lock tmpfs 88M 0 88M 0% /run/shm /dev/mmcblk0p1 56M 19M 38M 34% /boot
さすがに4GBのSDだとrootfsの空きがしょっぱなから1GBになってちょい苦しいところだろう。
ほんとのほんとの初期設定には最低限USBキーボードとHDMI入力があるディスプレイを調達する手間はあるが、それを乗り切れば後はSSHで全部できるので電源とSDカードとLANケーブルだけだ。SDカードがMicroSDになったらもっとすげーと思う。最悪の場合USBキーボードだけ繋いで、初回電源オン→1分ほど待つ→キーボードでエンター(ファイルシステム拡張へ入る)、エンター(ファイルシステム拡張)、エンター(メインメニューへ戻る)、右右エンター(メインメニューを終わる)、エンター(リブートする)でいけるかも。
さて、これを何に使うかと言えば自宅や拠点の電源入れっぱSSHとかVPNサーバーだ。そういう意味では大きさもきっとベストな大きさなんだと個人的には思う。Intel Edisonまで小さくなると設置型としては使いづらいだろう(あれはウェアラブルを想定した作りなのだそうだが)。
→追記
しばらく電源を入れっぱなしにしておくと結構な熱を持つ事が分かった。密閉された狭い空間に置いておくと熱暴走するかも。
また、実際にtightvncserverでVNC接続+Webブラウズをやってみたらかなり遅い。開発元に言わせりゃそういう目的で作ったんじゃねえよとなるのは当然だと思うが、それなら日本語のニュースサイトで「超小型パソコンとして使える!」などと煽るのはいかがなものかと思う。